2004年03月01日

春は曙



大相撲の曙は引退したが、しばらくは、うらうらとした曙の峠がすぎる。
 
野の花を探して、外を歩く。花も極く小さいやつである。
カメラを構えて、野原に寝そべる。
肉眼では確認できないくらい小さい花を好む。
イヌフグリの仲間は紫色が多い。ホトケノザの仲間は紅色だ。
ネコノメソウは黄色が主体。ハコベは白色の花だ。
数ミリの花をファインダーいっぱいに入れる。
想像もしてなかった型が見える。これにはまってる。
様々な匂いがする。土の匂いもある。動物の糞の匂いもある。
子供達が集まってくる。変な爺が寝転んでいるのが不思議らしい。
白・黒のチューブ絵具から、搾り出したようなやつが降ってくる。
はじめは、暖かくてやがて冷たくなる。鳥の落し物だ。
魚も降ってくる。(一度しかない)クチボリが動いている。
人里離れた山奥の池に魚が居るのは、鳥が運んだと、
誰かに聞いたことがある。
まんざら、眉唾でもなさそうだ…。



不良老人
昔、一緒に仕事をした仲間に、石工の頭が居た。
職人だったが職人特有の変人らしさは微塵もなかった。
70歳を過ぎていたが、頭髪は白いのが残っており、猫背で
いつも頬をピンク色に染めて自らを「不良老人」と呼んでいた。
生まれながらの悪役の顔は、たまに見かけるが、
彼は生まれながらに微笑んだ顔をしていた。
酒は好きだった。いつもコップ1、2杯を旨そうに飲んだ。
ギャンブルはやらなかった。あちらの方も嫌いではない程度に好きだった。
いつも明るく輝いていた。
いつの日か、こんな爺になる事を密かに憧れていた。
あれから20数年の歳月が過ぎた。彼は天国へ行ってしまっただろうか。
天国行きの終電に乗り遅れて、まだ病院の片隅に燻っているのだろうか。
猫背卆翁はネエチャン達をキャーキャー言わせているのか。
いずれの情報もない…。
私こと。昔風に数え年で来年の正月には70歳になる。
今だに賭博はやる。酒は飲む。夜、夜怪しげになる。街に出没する。
困ったものだ。春は曙である。やっと不良老人の仲間入りだ。

posted by てれすこ親父 at 10:00| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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