2010年06月01日

青手蟹



月夜の蟹は、食うなと言われている。
俺れの影におどろいて、身が細るからだと。
松葉蟹の棲むのは、数百米の深海である。
月の光どころか、陽の光さえもとどかない。
満月の頃だって、蟹の漁は続けられている。
闇夜の蟹も、身の詰まったやつだけとは、限らない。
やせ細ったやつもいる。

中海に青手蟹(ガザミ)が棲んでいる。
夏の夜、水面近くを、ゆらゆらと泳いでいるのを、
膝まで水につかりながら、網で掬うのも、夏の遊びだった。
中海は水深が浅いから、月の光も、街の灯りもとどく。
みんなおどろいて、何処かへ引越したのかも知れぬ。
最近、青手蟹の姿が消えてしまった。
この蟹でビールを飲むと、うまかった。
posted by てれすこ親父 at 12:00| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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