2011年05月02日

いたどり



戦後しばらくは、食糧難がつづいていた。
その頃の小学生の「ガキ」共の必需品は、塩と肥後守で、
登下校の道草で活躍した。

赤く伸びた、いたどりの新芽は、そのまま食うとかなり酸っぱいが、
塩を付けると酸味が薄れて、「ガキ」共のお八つとなっていた。
酸葉や青梅も、塩をつけるとかなりいける。

砂糖が貴重品で、甘いものを口にすることが無い時代、
「ガキ」共が目をつけたのが、花の蜜。
細い女竹で、愛用の肥後守を使って、ストローをつくる。
椿の木に登り、鳥と先陣を争い、花から花へと吸い歩く。
これは旨かったし、面白かった。

この頃、校庭は一面クローバーの花が咲いて、昆虫たちが、蜜を求めて集っていた。
その中に蜂がいた。
(今から思えば、日本ミツバチだろうが)こいつを刺されないように、用心しながら捕え、
羽根の付根あたりから引きはなすと、琥珀色の蜜胃がでてくる。
これをパクリと口に入れる。何と旨いことか。

こんな残酷なことを、平気でやる時代であった。
posted by てれすこ親父 at 20:25| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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