2016年09月01日



古くからの飲み物に「くず湯」がある。
子供だった頃、風邪で寝込むと婆さんが必ず飲ませてくれた。
甘いものがない時代、病気にでもならないと、口に出来ないものだった。
くず湯も本来は葛の根を精製して作る。
現在は高価になって、高級食材に使うくらいである。
販売されているくず湯も、ジャガイモの澱粉で作ったものがほとんど。
それも片栗と言うからおかしな話だ。
片栗粉は片栗の根から作る良質の澱粉である。
本物のくず粉は今でも吉野で生産されている。

てれすこ爺

posted by てれすこ親父 at 11:21| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月01日

終戦



その日も暑かった。

近くの神社に爆弾が一発落ちて、椎の巨木を直撃した。幸いにも不発だったので、負傷者は一名だけだった。その神社は学校の避難所になっていて、大勢の子供達が森に入るのを飛行機から目視しての投下であったらしい。

しばらくして、まだ煙の出ている爆弾を莚に包み、担いで何処かへ運び出したのを私は目撃している。
それから数日して戦争は終わった。
終戦と敗戦の区別もつかないまま、空を行く飛行機を物陰から身を潜めずに見られるのが、実感としての70年程前の思い出である。

てれすこ爺
posted by てれすこ親父 at 14:16| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月01日

風景



早苗が一尺位まで育って、朝露が風に落とされ、ブロッケン現象によってその姿が消されていく。

先日までオタマジャクシだったが、もう蛙になって、水面から目玉だけ出して俺を見ている。

里山の水田に、とぎれとぎれの篠笛が鳴り、何処かで夏祭りが始まっているであろう。

ずーっと昔、こんな風景を見た。


てれすこ爺
posted by てれすこ親父 at 10:35| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月01日

蓑虫




最近、蓑虫をあまり見かけなくなった。
と言うよりは、蓑虫のいる場所へ足を踏み入れないからです。

その昔この季節になると、茶摘みが年一回の行事として、女子供を動員して行われていました。
畑や庭の片隅に植えられた茶の木には、たくさんの蓑虫がぶら下がっていて、それを茶摘みの片手間に集めます。後日しかるべき処理をして、ベルトや財布を手作りしていました。
最近まで使っていた蓑虫の財布は、今何処へ行ったか…行方不明です。

てれすこ爺
posted by てれすこ親父 at 17:55| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月02日




桜湯を楽しんだ時、淡い香りと薄い塩味が気になった。日本人の曖昧さと謙虚さがこの味に表れているような気がして仕方がなかった。
それが悪いわけではないのだが、何処かに忘れ物をして思い出せなくて困っているのに似ている。

今年は例年より早い季節の移ろいがある。
八重桜が満開を迎えるのもすぐ。
その桜を葉付、花付、枝付で天ぷらにして食べるのです。桜湯のぼんやりした感じよりも、もっと濃厚な桜の味が、口いっぱいに広がります。
運が良ければ、ゴールデンウィークには店のメニューのひとつにあるかも…。


てれすこ爺
posted by てれすこ親父 at 17:57| 絵日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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